成功は約束されている、か?
昨日は、田坂広志先生(多摩大学大学院教授)の講演を聞きに新宿まで。
「田坂さんってめちゃはまるから」と半年ほど前に僕にすすめられ、「本を読んでたら泣けてきたよ」と軽い洗脳(?)状態に入ったうちの奥さんを伴っていってきた。
僕は田坂さんの著作のほとんどを読んでいる。だから、講演にでても特別目新しい話はない。だけど、講演会があれば必ず参加をする。
それは、その人のオーラのようなものを感じたいから。場の空気、みたいなものに触れたいから。そして、言葉でかたり尽くせないものを感じたいから、だ。
なぜ、我々は働くのか〜仕事の思想〜と銘打たれたこの1時間半の講演。内容が凝縮されていて、本ページではその一部しかお伝えできないのだが、特に印象に残った点を1点だけ。
「成功は約束されていないが、成長は約束されている」という話があった。
「夢は必ず実現するんですか?」「成功ってできるんですか?」と問われた時に僕らは何と答えるだろう。
今現在の僕は、「良く分からない」という返答しかできないだろう。それは、自らが「夢の実現」だとか「成功」だとかにはまだほど遠い、からだ。まだまだ道が半ばだから、だ。逆に僕自信が尋ねてみたい「頑張れば成功って約束されてるんですか?」と。
巷には成功本が溢れている。「誰でも目標を明確にすれば実現する」みたいな情報がたくさんある。僕も根はこうした考え方に与したい、と考える。目標を明確にすれば誰でも実現できる、と心底からいってみたい気がする。
けど、田坂さんはご自身がビジネスマンをした経験からこうおっしゃる。「冷静に深く現実を見つめると、人生において『成功』は約束されていない」と。「『成功』の保証なんてどこにもない」と。
そこで必要となってくるのが、「成功」ではなく、「成長」の思想だというのだ。
田坂先生は著作でこう書いている。
では、もし、何かの困難がゆえに、その「夢」が実現できなかったとき
技術者や起業家の努力は「報われない努力」だったのか。
そうではない。
この技術者と起業家の努力は、見事に報われている。
その「夢」を実現するために、様々な「困難」に挑戦し、
その困難の中で、多くの苦労を味わい、
一人の人間として「成長」することができたならば、
それは「最高の報酬」
この方々の努力は、見事に報われている。
「成長の思想」とは
その「最高の報酬」を見つめる思想に他なりません。
『人生の成功とは何か』(PHP研究所)
October 20, 2005 in プチ経営の哲学, 外部セミナー、研修会参加記 | Permalink | Comments (2) | TrackBack (0)
有限会社ヴィジョナリー・カンパニー 大塚和彦


